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私の普通が誰かの特別かも。誰かの役に立てれば幸いです。

Boeing787に初めて乗ってきた(9)787搭乗

搭乗その② 787に乗る 那覇→羽田 B787-9

日時:2022.4.10(日) 12:10 - 14:35
路線:那覇→羽田
便名:ANA NH464
機材:B787-9 (JA937A)

 

 

「Boeing787に初めて乗ってきた」というタイトルなのに、ここまで全然その話になりませんでしたが、第9回にしていよいよ乗った時の話にうつります

 

食事を終え、時刻は10時57分。出発時刻の1時間13分前。私の搭乗する32番スポットを見ると既に787が停まっていました。おおっ!ついにご対面!と思ったのですが、よく見ると787-9ではなく胴体の短い787-8でした。どうやら前の便のようです。焦ってはいけない焦ってはいけない。その奥にも787-8。2機並んで停まってました。いいですな。

左を向くとJALA350。おお、最新鋭機種(というほどもはや新しくもないですが)同士の共演ですな。こちらもいいですな。

一旦はやる気持ちを落ち着かせ、お土産売り場に行って家族へのお土産を購入しました。そして保安検査場を通り中に入りました。

32番スポットに向かうと、これから乗るピカピカの787-9とついにご対面!気分が高まってきました!

機体番号はJA937A。この機体に巡り合えて私はとてもラッキー!なぜかというと...

 

JA937Aとは...
アメリカ北西部にあるボーイングのシアトル・エバレット工場にて製造された787のうち最後の号機。1095号機。
これ以降の787は全てアメリカ南東部サウスカロライナ州にあるノースチャールストン工場のみで製造されています。
また、787のエンジンにはRolls-Royce社製とGE社製の2つがあり、ANAはこれまでRolls-Royce社製のみを採用してきたが、数年前に不具合が見つかり787の運用が中止されたことがあったことから、GE社製も採用することとしました。
ANAは2022年4月現在、約80機の787を所有している。そのうち、JA937AはANAの2機目のGE社製エンジン787であり、2021年11月にANAに納入され、同年12月から運用されています。

 

という、記念すべきエバレット工場製最後の787。
しかも、今回の搭乗の数日前に機材変更でたまたま今回の便に充てられたもので、
まさにラッキーとしか言いようがない巡り会わせ。

 

その機材変更にも一喜一憂したわけで。というのも、今回の旅は787に乗ることが目的で、搭乗の1か月くらい前に予約したときには機材変更がないことを願っていました。


しかし、搭乗4日前にANAから「機材変更のお知らせ」なるタイトルのメールが届き、えーっ、まさか本当に787ではない機材になってしまったのか!?わざわざ沖縄まで行くのにー、と焦りながらメールを開きました。

 

でも、一読するだけでは何がどう変更されたのか分かりませんでした。座席番号は変わってないし、機材も787-9のまま。一体どういうことかと思い詳しく調べてみると、Rolls-Royce社製エンジンの機体からGE社製エンジンの機体に変更され、かつプレミアムクラス席の数が増えてエコノミー席が減る、という変更だったことが分かりました。

 

なんだ、787-9のままなら全然構わないや、とホッとした次の瞬間、「ん?ANAのGEエンジン機材って珍しいんじゃなかったっけ?」と気付き、調べてみると... 上記の通りエバレット工場製最後の納入されたばかりの787という、むしろ機材変更万々歳という嬉しいお知らせだったのです!

 

【参考】機材の詳細はこちら。今回は「789」から「78G」に機材変更されました。

www.ana.co.jp

 

余談ですが、GE社製エンジンの787自体は珍しくも何ともありません。JALの787はGE社製エンジンですし。珍しいのはANAだからなだけです。

 

以上の話、旅客機に特に興味のない方には、ふーん、という程度の話でしょう。例えれば、タクシーにそれほど興味があるわけでない私からすれば、「このタクシーはトヨタの○○工場で作られた最後の1台で、エンジンも違うんですよ!」と言われているようなものでしょう(車のエンジンにメーカーの違いがあるのか知りませんが)。まぁ、人の趣味なんてそんなもんです。本人が楽しければそれでよし

 

さあ、いよいよ搭乗ゲートが開きます。

 

搭乗ゲートを通過して進んでいくと、座席番号によって行く手が二手に分かれていました。左はL1ドア、右はL2ドアから乗り込みます(LはLeft(左)の意味で機体の前から順にL1, L2, L3, L4と呼び、右側(Right)のドアは同様にR1, R2, R3, R4と呼びます)。
私の座席はK席なので左のL1ドア側からの搭乗。個人的には設計で携わった付近のL2ドア側から乗りたかったので、ちょっぴり残念。まあプレミアムクラスを見られるので良しとしました。

 

乗った瞬間、新車の匂いがしました。さすが、納入されてまだ5か月ほどの機体だけあります。

 

さて、座席に着きました。なるべく早く乗って遅く降りたかったので機体後方の座席を選びました。
787は窓が大きいのが特徴の一つですが、本当に大きいですね。

そしてこれが噂の窓の明るさを調整するボタンですな。おそらく正式名称があるのでしょうが、あいにく私は存じ上げません。

 

さっそく操作してみました。これが明るさマックス。

 

そして、これが暗さマックス(と思うのですが、1分くらいかけてじわりじわりと変化していくので、もっと待てばもっと暗くなったのかもしれません)。案外透けて見えますね。

 

と思って、あとで飛行中にもう一度試してみたのがこちら。ボタンを押してしばらく放置しておきました。おお、外の主翼がまだ透けて見えるものの、さっきより暗いですね。それか、もしかしたらさっきは5段階のマックスまでボタンを押していなかったのかも。

 

前席の方が暗くしていたので(何段階かは不明)、私の席と一緒に撮影してみました。入ってくる光の量は明らかに違いますね。

 

ANAのサイトにも比較写真がありましたのでご参考まで。

www.ana.co.jp

 

座席前方下部にはコンセントがありました。

 

また、モニター下部にはUSBポートも。

 

モニターは13.3インチのタッチパネル式。ほぼ座席幅いっぱいでとても大きいです。
モニター含めシート自体が新しく導入されたものだそうです。詳細はこちら↓。

www.ana.co.jp

 

安全のしおりも確実にチェック。

 

とここで、この記事を書いている際にネットで安全のしおりを検索してたまたま気付いたのですが、安全のしおりってたまに改定されているんですね。
私が撮影したものには酸素マスク着用の図の秒針のマークは一番右の図のみに10秒のものがひとつ描かれているだけですが、ネットで検索した787の他の画像では、他の図にもそれぞれ0秒、5秒の秒針マークが描かれていました。
今回の最新版にて最後の10秒のみに絞られているので、途中の秒数はあまり気にしなくてよいものだった、ということなのでしょうね。

 

しおり右下に「200401」とあるので、20200401日改定版ということでしょう。

 

ところで、この秒数表示の削除よりもっと重要であろう改定内容がありました。それは、緊急時の衝撃防止姿勢の変更です。

 

下記リンク先の記事によると、

 

国際民間航空機関 (ICAO) において、緊急時の衝撃に起因する負傷を最小限にする姿勢についての検証・議論等が行われました。
その結果、今般、「緊急時において旅客が避けるべき姿勢及び旅客に推奨される衝撃防止姿勢」が示されました
これを受け、日本の各定期航空会社においても 2020 年 4 月 1 日から順次、この推奨された衝撃防止姿勢に変更することになりました。」

 

「ICAO(国際民間航空機関)が推奨する新たな「緊急時の衝撃防止姿勢」が示されたことを受けてのもので、前傾を取り、あごを引き、頭を前の座席に付け、両手を頭の後ろに置く姿勢を図示したものとなった。」

 

とのことです。


teikokyo.gr.jp

travel.watch.impress.co.jp

 

確か以前は前席に手をかけてそこに頭を付けるような姿勢でしたが、この姿勢は今回の改定で非推奨姿勢となり、180度方針転換されています。

 

改定されて既に2年が経過しているわけですが、恥ずかしながら私は改定後に既に何度か飛行機に乗っているものの、改定された内容を今回初めて知りました。飛行機を利用する方々は果たしてどれだけの方々がご存じなのでしょう。緊急時にCAさんが懇切丁寧に教えている暇なんてないでしょうから、事前に安全のしおりや安全のビデオをきちんと見て少しでも生存確率が上がる方法を知っておくのは重要です。今後肝に銘じておきます。

 

見た感じほぼ満席。私の隣はたまたま空席でした。

 

プッシュバックされて出発です。

 

お隣にはJALA350さん。

それにしても今日の天気は絶好の曇り!なぜ曇りが絶好なのかというと、離陸上昇する際に雲を突き抜けられるから。低く立ち込めた雲に突っ込んでいくときの「大丈夫?雲にぶつかっちゃうよ」という非科学的なドキドキ感や、雲に入った時に窓の外を高速で流れる雲を見た時の疾走感、そして雲を突き抜けた瞬間にまぶしい太陽が降り注いでくる爽快感、これらが私はたまらなく大好きなのです。
ちなみに着陸は晴れている方がいいです。目的地を空から眺めたいから。
というわけで、昨日の沖縄着は晴れてたし、今日の787の離陸は曇ってるし。最高の天気で嬉しい限りです。

 

さあ離陸。南向きに離陸しましたので眼下には瀬長島ウミカジテラスが見えます。

 

雲にぶつかるー!?

 

雲に突入。

雲を突き抜けてまぶしい太陽が新しいピカピカの翼端に反射しています!頭の中ではドラゴンボールZの主題歌が流れています。

www.uta-net.com

 

ちなみに、787はエンジン音が静かと聞いたことがありますが、エンジンの出力が最も高い離陸時に耳を澄ましてみましたところ、言われてみればそんな気もしないでもない、くらいでした。エンジンから座席までの距離にもよりますしね。個人的には決してうるさくはなかったです。

 

巡行中。高度41000ft (12497m)、外気温-69°F (-56°C)、対地速度657mph (1059km/h)。結構高いところを飛ぶんですね。気温は-69°Fかー、思ったよりも低いんですな。

 

高度41000ft。青と白だけの世界。787のシャープな主翼の形はとても絵になります。

 

さて、機内エンターテインメントで飛行ルートを見るのが楽しみの一つ。で、触ってみると、計8つもモードがあり驚きました。画面下をタッチして選べます。

 

1.航空機360°。画面を触ると機体を任意の角度に動かせます。

 

2.フライトルートと、3.ワールド・エクスプローラー。(二つの違いはよく分かりませんでした。)

 

4.左側窓。

 

5.コックピット。

 

6.右側窓。

 

7.現在地。

 

8.デイ&ナイトモード。

 

と、盛りだくさんです。なんだかんだ言って私は全体のどのあたりにいるのかが分かる「2.フライトルート」が一番好きです。

 

他にも映画や音楽などがたくさんありましたが、国内線の短い時間では見切れないので残念ながら今回は見ていないです。

 

ただ、斜め前の席の人が見ていたTRFのライブツアービデオは個人的に興味をそそられました。これを採用したANAさん、そしてそれを選んだ斜め前の乗客さん、ナイスチョイスです!

 

さて、時間は限られていますので、ここからはお邪魔にならないよう気を付けながら機内を散策

 

まずは最寄りのR4ドア。

続いて、R4ドア後方のトイレ。蓋と便座に持ち上げ用のタブがついてます。細やかな心遣いの設計に恐れ入ります。

 

787は温水洗浄便座が使われているとよく聞くのですが、あいにく普通の便座でした。全機がそうというわけでないのですね。ちなみに、一部のトイレには窓があるとも聞いていましたが、全トイレを回ったわけではないですが私は遭遇できませんでした。

 

R4ドア前のアテンダントシート(CAさんが座る座席)。
そして、よく見るとその右側の画面が消えているモニター、他の座席よりも画面が一回り小さいですよね。そう、これは乗客用ではなくCAさんが機内の諸々の設備を操作するためのものなので、他と仕様が違うみたいです。
また、その2列前の窓側の席の背面にはモニターがありません。ここには座席がないからです。
どの座席もまとめて同じシートにしてしまった方が設計やら維持・整備やらが楽に思えなくもないですが、もしかしたらモニターは一つのコストが結構かかるから無くした特注シートにしてもまだお得なのかもしれません。

 

R4ドア前から前方を視る。広角モードで撮影しているというのもありますが、天井が高いですね。私がよく乗るのはB737A320といった小型機がほとんどなので、さすが中型機は室内空間の広さが違います。

 

 

L2ドア(写真上)とR2ドア(写真下)。

ここに来て言葉にならない思いがこみ上げてきました。そう、この付近が私が16年間開発設計に携わっていた辺り。今更ながら、堂々と飛んでくれているではありませんか。ちゃんと多くのお客様を乗せて世の中のお役に立てているではないですか。しかも、まさか自分が携わった飛行機に自分で乗って空を飛ぶ日が来るなんて。いろいろと苦労したことも多々ありましたが、こうして自分の目で確認することができて全てが報われた思いです。これがものづくりの醍醐味なんですな。うるうる。

 

R4ドア付近に戻り、CAさんがお手すきであることを確認して、今日の搭乗理由、787を運用してくださっていることへの感謝、乗ってみた感想、この機体がエバレット工場最後の787であることなどを雑談したら、とても感激されました。CAさんも今日の機材変更で新しい機材に乗れることになって楽しみにしていたそうです。

 

そんなこんなで楽しい時間はあっという間に過ぎ、機体は降下を始め、房総半島上空まで来ました。

 

着陸時は願い通り晴れていてくれたので嬉しいです。

房総半島最南端の野島岬(写真の一番右側に突き出ている箇所)。

 

陸上自衛隊木更津駐屯地。滑走路があるのを初めて知りました。

 

アクアラインと海ほたる。羽田空港はもう目と鼻の先です。

 

D滑走路脇を通過。

 

A滑走路34Lに無事着陸。飛行中は上にしなっていた主翼も、着陸したらスポイラーを立てていることもあり下にしなっています。それにしてもスポイラーの裏側はピッカピカじゃないですか

 

第2ターミナルの61番スポットに到着。お隣さんも787。

 

プッシュバックされるお隣さんの787-8 (JA829A)、機齢約6年。よく見ると、ドアの周りにボーディングブリッジの四角い枠の跡がくっきりと付いています。787は跡が付くと噂に聞いたことがありましたが、確かに付いてますね。他の機種はどうなんでしょう。

 

さて、到着してしまいました。実は先ほどCAさんに一番最後に降りる旨を予め伝えておきましたので、他の乗客の方が降りてから私はCAさんと少しお話ししながら前方L2ドアへ向かいました。降りる際には、お忙しいでしょうからと辞退したのですが、記念にとL2ドア付近にて写真を数枚進んで撮ってくださいました。


CAの皆様、その節はいろいろと心温まるおもてなしを頂きましてありがとうございました。頂いたメッセージカードは大切に保管しています。おかげさまで生涯忘れることのない記念のフライトになりました。心から感謝申し上げます。これからも787をご活用頂き、乗客の皆様とともに素敵なフライトを重ねられることを祈念いたします。

 

さらばJA937A。また逢う日まで...

 

 

 

 

 

...と感傷に浸っていたのですが、そういえば展望デッキに行けばまだ見られるんじゃない?!と気付き、行ってみたら、いましたいました。次の便に向けて準備していました。

パイロットさんに手を振ると振り返してくれました!感動。

私の便が到着してから約50分後にはプッシュバックされ旅立っていきました。ありがとーう、行ってらっしゃーい!

 

続く。

Boeing787に初めて乗ってきた(8)沖縄観光(5/5)

朝のジョギング

 

さあ、今日はいよいよ念願の787に乗る日


7時に起床しました。
飛行機は12時10分の便なので空港までの移動やお土産を買ったりする時間を踏まえても少し時間に余裕があるので、ジョギングしてきました。程よく近くて目指すのにちょうどいい場所ということで、首里城に行くことに決定。

固形物を食べて走るとお腹が痛くなってしまいそうなので、昨夜に買っておいた牛乳だけを飲み、7時40分にホテルをスタートしました。

 

朝の国際通りはまだ人影がほとんどありませんでした。

 

現在建て替え工事中のため仮設で運営中の第一牧志公設市場と建設中の新市場。本来なら新市場は今月4月1日にオープンする予定でしたが、来年4月頃に延期とのこと。

 

壺ややちむん通り。やちむんとは沖縄の焼き物(陶器)のこと。やちむん屋さんが立ち並ぶ通りですが、こちらも朝早いので人はおらず。

 

おもろまちDFSギャラリア。免税品を売っています。

 

首里城手前にあるお寺、首里観音堂慈眼院臨済宗妙心寺派ですが、お寺の造りは沖縄っぽいんですね。

 

首里城前の交差点まで来ました。ホテルから5kmちょっと。思いのほか高台にあり、登ってくるのが結構しんどかったです。

 

首里城といえば守礼門。朝8時30分前だったのでまだ人がほぼいません。
守礼門といえば2000円札。全く見かけなくなって久しいですが、我が家では記念に1枚持ち続けています。

 

何も知らずに奥に進んでいくと、民族衣装を着た係りの方が出てきて8時30分に開門しました。ちなみにここは無料エリアとのこと。さらに奥へ進みます。

 

高台なので見晴らしがよいです。遠くにはアリビラの近くの残波岬も見えます。
昨日の天気は快晴でしたが今日は霧雨交じりの曇り。気温は暑からず寒からずなのでジョギングには最適。

 

首里城正殿前の奉神門。この奥に2019年10月に火災で焼失してしまった正殿があります
現在8時37分。せっかくここまで来たので中を見たかったのですが、ここから先は有料エリアで9時開場とのこと。さらには、9時に開門式も行われるとのことで見ていきたかったのですが、そろそろホテルに戻らないとこの後の予定が厳しくなってしまいます。
そんなことを近くにいた守衛さんと雑談していると、「奉神門の右奥に進むと中が少し見えるとこがあるよ、入っていいところだから。」と教えて頂きました。沖縄の方は温和で優しい方が多いです。

 

中を見てみると、正殿は跡形もなく、復興に向けた工事が進められていました。

 

守衛さんにお礼を言い、8時50分。あと10分いれば開門式を見られたのですが、ホテルに戻ることにしました。

最寄駅からゆいレールに乗るのが最速ではと思いましたが、調べてみると走って帰った方が早いことが分かったので、帰りもジョギング。首里城までの往路は気ままにジグザグ走ってきましたが、帰りは最短ルートを通りました。

 

道の途中、立派なこいのぼり。

 

そうそう、ジョギングといえば、沖縄に来てから走っている人の姿をあちこちで数多く見かけました。明らかに他の街より多い。年中暖かいから??

それと、走る人に限らず、マスクをしていない人も多かったです。きっと暑いし密でもないからでしょう。

 

帰りはひたすら下り道なのでラクチンでした。往復10kmちょっとを走り、9時20分にホテル着。いい汗かいて気分爽快です。

本当ならもう少し早く戻って朝食を食べに行きたかったのですが、思いのほかジョギングを満喫してしまったので、さっとシャワーを浴びて汗を引かせて空港に向かい、朝食は昼食を兼ねて空港でとることにしました。

 

ゆいレール美栄橋駅

 

列車がやってきました。

 

かっこいいです。

ゆいレールはモノレールで側壁のない高架を走るため、とても見晴らしがよかったです。

 

13分で那覇空港駅に到着。

 

空港内のレストランで沖縄そばとジューシーを頂きました。昨日の昼食も沖縄そばでしたが、大好きなんですよ沖縄そば

 

さあ、この後、いよいよ787に乗ります。

 

続く。

Boeing787に初めて乗ってきた(7)沖縄観光(4/5)

心のふるさとを再訪

そのもう一か所どうしても寄っておきたい所とは、ホテル日航アリビラ

 

このアリビラに初めて泊まったのは15年前。大きくもなく小さくもないちょうど良いホテルの規模、白い壁と赤茶色の屋根の南欧風の建物、異国情緒と開放感あふれる雰囲気、おいしい料理、そしてスタッフの方々のおもてなし。どれもが心地よく、一気にとりこになってしまいました。

 

それ以来、このアリビラはもう何度も訪れていて、我が家にとってはかけがえのない思い入れのある場所。アリビラに行くと「また来た」というよりもむしろ「帰ってきた!」という感覚になります。こう思える旅先があるって幸せです。

 

前回はちょうど2年前の2020年4月に家族で泊まりに行く予定で予約までしていたのですが、ちょうどその頃世の中にまだ得体のしれない新型コロナウィルスなるものが出現し始めてしまい、やむなくキャンセルしていたのでした。その前に行ったのはその3年前なので、最後に行ってからもう5年も経ってしまっています。

 

ですので、今回は私一人なので泊まりはしないものの、せめて足を運びたいと思っていたのです。

 

位置はここです。

 

ニライカナイ橋を15時ごろに出発。アリビラまでの所要時間が高速道路経由でも同じくらいだったのと、沖縄の街並みや景色を感じながらゆったりとドライブしたかったので、東海岸を途中まで北上しながら下道で行きました。


途中、米軍のキャンプフォスターの敷地に挟まれた道路を走っている時に米軍の消防署を発見(Camp Foster Fire Station)。運転中なので写真を撮れませんでしたが、いかつい顔立ちのアメリカの消防車が並んでいて、今にもトランスフォーマーのように変身するのではと、とても迫力がありました。

 

ゆったりだけどノンストップで走って16:30頃アリビラに到着。

 


正面入口。5年ぶりなので感慨もひとしおです。


うーん、落ち着くなぁ。

 


スペインっぽいです(行ったことないけど)。

 


プールサイドでまったりなんて、優雅です。

 


沖縄は4月にプール開き・海開きをするので、ホテル前のビーチではもう海に入っている人たちがいました。私も手だけ海水につけてみましたが、まだ結構冷たかったです。寒がりな私からすると、よく入れるなぁと感心しましたが、きっとリゾートに来たという高揚感がなせる業でしょう。

 

海から戻り、ホテル内のショップで家族へのお土産を購入。ちょうど他のお客さんがいないタイミングだったので、店員さんに今日久しぶりに来た経緯を話すととても喜んでくれました。

 


ちょっと周りを散策。アリビラの横の敷地に、5年前には影も形もなかった星のや沖縄ができていました。スタッフさんにお話を伺うと、1年半前の2020年7月にオープンしたそうです。こちらはフロントのみが入る建屋。

 


こちらは宿泊棟。そそり立つ壁の向こう側に2階建ての宿泊建屋が立ち並んでいます。壁より向こう側には宿泊者のみ入場可能。

 

こちらは宿泊客以外も入れるバンタカフェという名の星野リゾートのカフェ。さらっと覗いてみたところ、目の前に海が広がる絶景のロケーションで、こんなところで飲むお酒はきっと格別なんだろうなぁ、と思いました。あいにく、お客さんが多くて中の写真を撮れる雰囲気ではなかったので、写真はありません。

 

時刻は18時前。もうすぐ日が沈みます。ここの海岸は西向きなので、海に沈みゆく夕日が見られます。綺麗ですね。手前の建物はアリビラの結婚式場です。

 

さて、そろそろ那覇市内のレンタカー屋さんに戻らねば。
「20時閉店なので余裕を持って戻ってきてくださいね。ガソリン給油もお願いします。」
と言われていますので、後ろ髪を引かれながらもアリビラを発ちました。

 

西海岸沿いをずっと南下し、19時過ぎにはレンタカー屋さんの近所までたどり着き、レンタルする際に教わっていた最寄りのガソリンスタンドに行って給油し、無事に車を返却しました。

ちなみにそのガソリンスタンド、セルフではなくスタッフによる給油とはいえ、レギュラーガソリンが1リットル195円もしました。私の自宅近くのセルフはこのころは167円位だったので、30円近くも高い。沖縄はガソリンが高いのか?と後で調べてみましたが、特にそんなこともなく、那覇市内でもこのスタンドは特別高いみたいです。いやぁ、観光地価格ですなぁ。

レンタカー屋さんの近くで見つけた標識。国道58号線沖縄本島を南北に貫くメインの国道だとは知っていましたが、鹿児島から海を越えて繋がっているとは初めて知りました。

こちらのサイト↓に詳細が分かりやすくまとめられていましたのでご参考まで。

trafficnews.jp

 

レンタカー屋さんから気持ちの良い夜風を浴びながら徒歩20分ほどで、今夜の宿であるビジネスホテル、ホテルエアウェイに到着(写真は翌朝に撮影したもの)。名前がいいじゃないですか、エアウェイですよ。今回の旅の目的である787搭乗になんとなく繋がっているような。建物や設備は年季が入っていましたが、受付のスタッフの方はとても感じがよかったです。場所はゆいレール美栄橋駅から徒歩6分くらい。翌日に那覇空港ゆいレールで行くつもりでしたので、ゆいレールの駅から近いところということで選びました。国際通りまでも徒歩7分くらい。周囲にはコンビニが複数あり便利な立地にありました。

 

お部屋。寝るだけなので必要十分でした。

 

ちなみに宿泊料金は3900円と格安で、しかも今回は貯まっていたじゃらんのポイントを使ったこともあり、支払ったのはわずか1700円。本当に安かったです。
高級リゾートもあればこのようにお安く泊まれるところもあり、沖縄はいろいろな選択肢が選べていいですな。

 

夕食は国際通りの飲み屋さんに行ってみようかとも考えたのですが、沖縄はコロナ感染者が比較的多いこともあり、やめておくことにしました。
ということで実際に行ったのは、ホテルから徒歩5分くらいの地元の食堂、三笠。地元のおばちゃんたちが切り盛りしている沖縄の家庭料理を頂ける定食屋さんです。

 

こちらがメニューの一部。

 


沖縄では味噌汁といえばこのような大盛の単品メニューが普通だそうです。これだけでおなか一杯になりそうです。

 


駆けつけ一杯にオリオンビール。今日は一日中移動しっぱなしで程よい疲労感があったので五臓六腑に染みわたります。

 

ゴーヤチャンプルーを頂きました。本当に家庭料理という感じで素直においしかったです。ごはんもゴーヤチャンプルーも共にてんこ盛りで、おなかが空いていたので私にはちょうど良かったです。

 

さあ、いよいよ明日は待ちに待った787に乗ります

 

続く。

Boeing787に初めて乗ってきた(6)沖縄観光(3/5)

平和を祈る

さて、次はどこに行こう?と地図を見たら、ひめゆりの塔平和祈念公園が近いので、行ってみることにしました。

 


地図を見るとひめゆりの塔は道路沿いにあるので、通っていれば分かるだろうと思いカーナビをあまり見ずに進んでいくと、目立った看板や標識がなかったので気付かずに少し通り過ぎてしまいました。考えてみれば、大々的に宣伝するような場所ではないですよね。失礼いたしました。写真が入口です。この日は気温が25度くらいある暑い日でしたが、敷地に入るとひんやりとして静けさの漂う場所でした。

 


ひめゆり学徒たちが逃げ込んでいたガマ(洞窟)は上からのぞき込んでも奥が見えないほど深かったです。このような場所まで追い込まれ、見つからないように息をひそめていたことを想像するだけで、なんともいたたまれない気持ちになりました。きっと今のウクライナの人たちも同じような思いをしているのでしょう。繰り返さなくてよい歴史が繰り返されてしまう愚かさを感じました。

 


続いて平和祈念公園ひめゆりの塔からは車で10分ほど。敷地は縦400m、横600mほどと結構広いです。

 


沖縄戦で亡くなられた戦没者のお名前が刻まれた平和の礎(いしじ)。現在約24万人のお名前が刻銘されているそうです。名前の場所を調べる検索パソコンも設置されていました。

 


平和の火。世界の平和を願うものだそうです。この日は点火されていませんでした。慰霊の日などのイベントを行う日に点火するそうです。
私はウクライナでの戦闘が早く終わるよう祈りました。

 

時刻は14時ごろ。広い園内を結構歩き、気温も25度くらいと暑かったので、のどが渇いたなぁと思っているところにちょうど売店を発見。ブルーシールアイスクリームが売っているではありませんか。おいしそうだなと眺めていたら店内から店員のおばさんが呼びかけてくれました。

シングルでもダブルでも同じ350円というので、当然ダブルに。おばさんおススメの紅芋とブルーウェーブにしました。美味し。

 

ブルーシールのアイスクリームを食べてシャキッとしたところでドライブ再開。

 


次の行ったのはここ、ニライカナイ。ガイドブックによると、海に溶け込んでいくような曲線がきれいな橋、と紹介されていたので、ぜひ一度見てみたく。
ニライカナイ橋、確かに絵になる橋ですなぁ。
それにしても沖縄はどこに行っても海がきれいですね。癒されます。

 

このとき時刻は15時頃。時間があれば、この後は近くにある琉球王国最高の聖地である斎場御嶽(せーふぁーうたき)海中道路にも行きたいと思っていました。地図で見るとこんな位置関係↓。

 

しかし、元々行きたかった場所として瀬長島以外にもう一か所どうしても寄っておきたい所があり、そこに寄るにはどうやら時間があまりなさそう。ということで、次の目的地はそのもう一か所どうしても寄っておきたい所にしました。

 

続く。

Boeing787に初めて乗ってきた(5)沖縄観光(2/5)

沖縄本島の「ほぼ」最南端

さて、昼食も済ませて今は12時過ぎ。次はどこに行こうと地図の南の方を見たら、「沖縄本島最南端の城跡」「沖縄本島最南端の岬」という文字が目に飛び込んできたので、ここに行ってみることにしました。


車で30分ほどでその具志川城跡に到着。
城跡の入口にある標識。ふむふむ、鎌倉~室町時代の頃にあったのですね。

 


沖縄らしい注意書きが。

 


入口から1分ほど歩くと何やら建造物が。おそらくこれが標識に書いてあった城門でしょうか。

 

城門と思われるものを抜けると、目の前は断崖絶壁の向こうに180度広がる大海原。パノラマで撮ってみました。打ち寄せる波の音が心地よいです。

 

さて次は沖縄本島最南端の岬へ。

 

城跡からは車で5分ほど。喜屋武岬。きゃんという名前が沖縄らしいです。
この岬を境に太平洋と東シナ海に分かれている。」それは地理的に重要な場所ですな。まるで県境を足でまたいで立っている時のような気分になってきました(したことないけど)。

 


岬からの眺め。さっきの城跡よりも断崖絶壁です。高さ33m。

 

空には旅客機が何機も見えました。ん?そういえば、さっきの自分の便も同じルートを飛んでいたはず。ということは、機窓から撮った写真にここが写っているものがあるかも...


あった!やはり撮っていた!
でも冷静に考えると、だからどうした?って気もしますが、こういうのを嬉しく思うのはなぜでしょう。

ん?写真を見ると喜屋武岬の奥にもっと突き出ている岬があるぞ。喜屋武岬が最南端ではないのか?と思って、今ネットで調べてみたら、確かに奥の方が本当の最南端の場所で、荒崎というらしい。名前の通り地面がごつごつした岩地で、アクセスが非常に悪いらしい。というわけで、アクセスできるほぼ最南端まで行けたので良しとしましょう。

 

続く。

Boeing787に初めて乗ってきた(4)沖縄観光(1/5)

沖縄を観光してきた

787に乗るのは翌日なので、今日は一日フリー
ということで、予約していたレンタカーで沖縄本島の南半分をぐるっと一周してきました。

 

注:「Boeing787に初めて乗ってきた」というタイトルにしていますが、ここからしばらくは沖縄観光の記事が続きます。ご了承くださいませ。

 

まずはレンタカーを手配


早朝の便に乗ってきたので、まだ午前10時。
空港内の停留所からレンタカー会社のバスでレンタカー店舗まで移動します。

 

レンタルしたスズキ・ハスラー
家族で乗るなら普通自動車にするのですが、今回は一人なので軽自動車で十分。
日帰りで10~20時まで借りました。
ハイブリッド・アイドリングストップ付きで、最終的に燃費は22km/Lくらいでした。軽自動車の燃費の相場を知らないのですが、いいのではないでしょうか。

 

憧れの場所へGo!

さて、今回は特に行き先を決めず、気の向くままにドライブしようと思っていたのですが、唯一ここだけは確実に行っておきたかったところ。
それは...

 


ここ、瀬長島!
沖縄には何度か来たことがあるのですが、瀬長島にはまだ一度も来たことがありませんでした。那覇空港のすぐ南側にあり、飛行機好きなら一度は訪れたいであろうスポットです。

 


こんな感じで、きれいな海のすぐ向こうに着陸する飛行機が間近に見られます
これはJALA350。青い海と空に映える白い機体。う~ん、いいですな。

 


一本道路を挟んですぐ陸側には瀬長島ウミカジテラスという40件以上の店舗が集まったリゾート施設がありました。
白い建物が青い空に映えてとてもきれいです。
青と白は私がとても好きな組み合わせです。

 

飛行機を見ながらのんびりしていたら、お昼時の時間になってきました。お昼はどこか街中のお店で沖縄そばを食べようと思っていたのですが、目の前のウミカジテラスに素敵な沖縄そば屋さんがあったので、そこで頂くことにしました。

 

 


食べたのは左上のグランプリ受賞したV3そば。V3は3つの部位の肉が乗っている、という意味だそうです。

 

左の白いテント屋根部分が沖縄そば屋さん。ここに座ると...

 

滑走路を見ながら食事ができます!(あいにく車で隠れてしまいましたが...)
海と飛行機を見ながら食べる沖縄そば、格別のおいしかったなぁ。

 

北側を向くときれいな海の向こうに管制塔。きっと管制塔からの眺めは最高なんだろうなぁ。もしかしたら管制官の方の中でも人気の勤務地だったりして。

 

さて、とても居心地の良い瀬長島でしたが、他の場所にも行ってみようということで、1時間くらいの滞在で出発しました。

 

続く。

Boeing787に初めて乗ってきた(3)沖縄へ移動

搭乗その① 787に会いに行く 中部→那覇 A320

日時:2022.4.9(土) 7:20 - 9:45
路線:中部→那覇
便名:peach MM481
機材:A320 (JA825P)

 

飛行経路図です。
セントレアを離陸後、紀伊半島の東側をなぞる様に南下し、本州最南端の潮岬に別れを告げると沖縄までほぼ一直線。

 

朝7:20発となかなか早い。787に乗るのは翌日なので、あまり急ぐこともなくもう少し遅い時間帯の便でもよかったのですが、便を比較検討している際に、間違って最終確認ボタンをクリックしてしまったみたいで、結果としてこの便に決まりました...
この便に乗るには結構早い時間に起床しなければならなかったので、もう少し寝ていたかった私としては、本命はもう少し遅い8:00AM発のJetstarだったのです。ですが、自分でポチってしまったのですからしょうがありません。

 

とは言うものの、結果的にはより早い便になって正解でした。沖縄での観光時間を少しでも多くとることができたので。

 


6:15頃のチェックインカウンター。出発1時間前だからか、まだ人は少ないです。

 


国内線の便です。コロナ禍前をよく知りませんが、コロナ禍でも結構便数は回復しているのではないでしょうか。もしかしたら機材は小さくなっているのかもしれませんが。


それに対してこちらは国際線。まだまだ回復にはほど遠い感じです。早い回復を願っています。

 


これを見ていたら、ふと昔の白黒のパタパタ機械式案内板を思い出してしまいました。空港っぽい風情があって好きだったんです。

 


朝は出発便が多いからか、スポットは満車(満機?)です。

 



沖止め(搭乗口から離れた場所に駐機すること)の機体もたくさんいました。

 


今回の便はボーディングブリッジから乗れるので楽でした。LCCだからと言ってバス移動とは限らないんですね。(バスも好きですよ、いろんな機体のすぐそばを走ってくれるので。)

 

今回乗るA320 (JA825P)。2019年4月運航開始のまだ3歳と若い機体です。

 

座席が後方窓側だったので、一番乗りでした。一番乗りは記憶しているうちでは人生初。ちょっと嬉しいです。
元々若い機体ですし、一日の最初の便なので清掃もばっちりで清々しいです。

 

さて、離陸です。

 

本州最南端の潮岬。

 

下の島沖縄本島沖の古宇利島。橋の長さは1960mで、無料で通行できる橋の中では日本一の長さだそうです。まだ一度も行ったことはありませんが、走るときっと海がきれいなんでしょうね。

 

ピンクのウィングレットの下には普天間飛行場、写真右側には分かりづらいですが嘉手納基地。上空から見るとこの2か所はとても近いです。

 

那覇空港に着陸。機齢が若いからか整備が行き届いているからか、スポイラー(翼上面の開いている部分)の中が汚れておらず綺麗です。若いキレイだからキレイ、すみませんオヤジギャグです。

 

那覇空港ではターミナルまでバス移動だったので、一旦地上に降りられました。下から見上げる旅客機は迫力があってかっこいいです。

 

続く。