Boeing787に初めて乗ってきた(1)搭乗理由
なぜ787に乗ったのか
突然ですが、Boeing787という旅客機をご存じでしょうか。
こちらの機体です。
ANAやJALをはじめ世界中のエアラインにて数多く運航されている、Boeingの中では新しい旅客機です。
私は2022年1月までの16年間、このBoeing787の開発設計業務に携わっていました。
この間に2011年にANAにて世界で初めて運航が開始され、2022年現在は運航開始から既に10年以上が経ちました。
しかしながら、私はなんとなーくこれまで一度も787に乗って飛んだことがありませんでした。
自分が携わった飛行機に乗って空を飛んでみたいなぁ、という淡い思いはありましたが、私の最寄りの空港である中部国際空港(セントレア)からの国内線にはほぼ就航しておらず、まぁ、積極的に他の場所に行ってまで乗らなくてもいいかなぁ、いつか乗る機会もあるだろう、と思っていました。
そんなこんなで時は過ぎ、乗ることに対する意識がすっかり薄れていた頃、異動で787の業務を離れることになりました。
ふとその時、思いました。
「そういえばオレ787に乗ってないじゃん。せっかくだから、787の業務から離れる今回が乗るのにちょうどいい機会なんじゃない?」
というわけで、16年間頑張った自分へのご褒美に乗ってみようと思い立ったわけです。
そして、ついに2022年4月10日に乗ってきました。
その思い出を旅行記として残しておこうと思います。
なお、予め断っておきますが、787の技術的解説などは特に書いておらず、あくまでごく私的な感想をつらつらと書いているだけですので、ご了承ください。
続く。